究極のサスティナブルホテル「メムアースホテル」ってどんなホテル?【エコツーリズム北海道編】

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2018年に誕生した「メムアースホテル」。

サスティナブルやエコに興味のある方なら一度は聞いたことある?

“資源再読”をテーマにSDGsに向けた研究をしている研究者と共創された珍しいホテル。

今までサスティナホテルをいくつか紹介してきましたが、サステナビリティの「ラスボス」というか、(良い意味で)尖りまくったホテルです。

もちろん地球や自然への優しさを感じますが、その中に強さをも感じるのです(伝われ・・・!!)。

こんな私が「メムアース」を詳しく解説していきます。

エコツーリズムについてはこちらの記事をご覧ください。

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┃メムアースホテルのコンセプトは「資源再生」

もともとは競走馬のトレーニングセンターだった広大な土地を活かして、隈研吾氏や伊東豊雄氏など日本を代表する建築家の実験住宅や「国際大学建築コンペ」の最優秀作品が点在する「建築の聖地」となりました。

さらにそれらリノベーションをして誕生したのが「メムアースホテル」。

現在は「資源再読」をテーマとした研究者と共創される珍しいホテルです。

具体的にどのようにして共創しているのか、
公式HPを参考に図にしてみるとこういった感じ。

研究者と宿泊者の相互の力によって持続可能な生活を世の中に広めていくことが成り立つホテルになっているんですね。

┃新進気鋭な5つの客室

「メムアースホテル」の一番の魅力は新進気鋭な客室に宿泊出来るという点。

実験住宅プロジェクトのプロトタイプとなった建築家の隈研吾氏による「メーム」、また彼が審査員となった「国際大学建築コンペ」で最優秀賞に輝いた実験住宅群が客室になっています。

5つ全ての客室に共通していることは、環境に溶け込むような住宅、そして自然を上手に活用するような設計です。

宿泊予定のない方にもこの「メムアースホテル」の常識を覆すような客室は必見です!

1.Même(メーム)

建築家の隈研吾氏監修の実験住宅である「メーム」

北海道古来の住宅をモチーフにし、壁と屋根は同じ膜材が使われています。白い壁や天井からは光が取り込めるようになっており、閉鎖的になりがちな寒冷地でも明るい雰囲気に。

室内には、CO2排出に伴う熱負荷などの温熱環境の変化や地震発生時のデータを自動計測するセンサーが設置されています。

長期的なデータ収集と蓄積が可能な研究棟としての役割も持っています。


2.HORIZON HOUSE(ホライズン ハウス)

“RETREAT IN NATURE(日常生活から離れるための隠れ家)”をテーマに作られた住居。

360度のパノラマ風景を楽しめるため、季節ごとの変化が味わえる空間です。

建築素材にコンクリートの使用は控え、地元の木材を使用することで生成・運搬・建設に伴う炭素排出量を抑えています。

将来的な再利用も考慮し、容易に解体できる設計に。


3.INVERTED HOUSE(インヴァーテッド ハウス)

「これが家・・・?」と思ってしまいましたが、高度な技術によって自然との共生を実現できる造りになっているんです。

高さの違う床や傾きが異なる屋根によって環境が調整され、寒さと季節の移ろいを感じることができる家。

「寒さを感じる」ことも出来ますが、部屋の中には暖炉がありますので安心ください。

料理、食事、入浴、就寝等は屋外で行い、屋内のリビングは予期せぬ悪天候から避難するために作られています。


4.BARN HOUSE(バーン ハウス)

こちらはなんと馬と一緒に過ごす客室タイプ!!

牧場としての文化を継承し、馬と人の共生を考え抜いた「納屋の家」です。

人と馬にとって快適な温度環境になるように設計され、馬の排泄物を肥料とする過程で生まれる熱を室温上昇に利用する実験も行われています。

壁の炭棚は馬から発生するアンモニアを吸収してくれるので、臭い対策もされています。

人、動物、建築の新しい関係の可能性を提示する住宅です。


5.町まとう家A RECIPE TO LIVE

2011年の東日本大震災に行われた、“震災後の新しい時代にふさわしい新しい家”をテーマに行われた第1回「学生のための住宅デザインコンペ」で最優秀賞を受賞した「町まとう家」。

「今あるもので今以上の豊かさを得られないか?」
という問題提起から「牧草」に着目し、壁や棚に利用。

乾燥させた牧草は遮熱スクリーンの代わりとなり、発酵熱を利用して室温を高める実験も行われました。

┃「メムアースホテル」の持続可能なお食事

食事においても「持続可能」にこだわり、調達から調理までこだわりが詰まっています。

地球環境はもちろん、人権やアニマルライツを破壊しない食材の調達。

大量生産や必要以上の品種改良は行わず、十勝という土地に適した食材を使用。

食品廃棄を減らし、ゴミはコンポスト化し提携農家の土地に還すなど循環型社会と促進する取り組みが行われています。

全行程において「持続可能」という軸があります。

私たちの実生活ではこれほどまでのこだわりを持つことは難しいかもしれませんが、
メムアースホテルには実生活でも「自然と共生」するためのヒントが多く隠れているかもしれませんね。

┃ホテル基本情報

メムアースホテル
住所:〒089-2113 北海道 広尾郡大樹町芽武158-1
TEL:01558-7-7777
公式HP:http://memu.earthhotel.jp/

  • 1泊平均価格:1人50,000円~
  • 客室数:5部屋
  • 利便性:とかち帯広空港より車で約50分(約40km)
  • 清潔さ:綺麗
  • 禁煙:全室禁煙
  • Wi-Fi:あり
  • チェックイン:14:00~18:00
  • チェックアウト:11:00

(※本投稿で使用している画像は全て一休.comより拝借しております。)

┃まとめ

最強のサスティナブルホテルである(私が勝手にそう呼んでいるだけです)メムアースホテル、いかがだったでしょうか。

お手頃なホテルは日本中にどこでもありますが、
ここまで「持続可能」にこだわり、今でも進化を続けるホテルは「メムアースホテル」だけだと思います。

十勝に行く予定のかた、まだ行先検討中の方、旅の選択肢として参考になれば幸いです。

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