「ファストファッションでの買い物を辞める」と心に誓ったのは21歳、大学2年生の時でした。
長く大切に使えるものを買い、自分の周りはお気に入りの洋服だけにしたいと思い、ファストファッションブランドでの買い物を辞めました。
今回の記事はファストファッション全盛期に青春を過ごし
ファストファッションにハマっていた私が、
「エシカル」「サスティナブル」「フェアトレード」などの新しい価値観に出会い
ライフスタイルを移行していったエピソードをシェアしたいと思います。
ちなみに私は1995年生まれの、現在25歳。
同年代の方は共感できるのではないと思います。
┃洋服がズラーっと並ぶクローゼットに憧れて

中学・高校時代の私は海外ドラマやファッション雑誌でよく目にする、洋服がズラーと掛けられ、数えきれないほどのパンプスやブーツが並ぶクローゼットに憧れていました。
ちょうどその当時、H&MやForever21が日本に進出しその安さがとても注目されていました。
ファッション雑誌でも「プチプラファッション」や「トータル1万円以下で全身コーデ対決」というような特集をブーム。
私も初めてH&MやForever21へ買い物へ行った時はその安さに衝撃を受け、原宿や新宿に行った際は必ずファストファッションブランドを巡っていました。
何もよりも金銭的な余裕がなかった私にとっては憧れのクローゼットを作るにはファストファッションブランドが必要だと思っていました。
雑誌に載っているハイブランドのデザインに似ている安い商品を探して購入していました。
数は増えていくものの、安さを優先した買い物では「お気に入り」の洋服が一着もなく、違和感を感じ始めた大学時代。
それから自分のショッピングを見直すことになりました。
┃彼との買い物で価値観が変わる

20歳の時に付き合い始めた彼は洋服が好きでハイブランドなど背伸びしているかのようなファッションでした。
そんな彼に対して、初めは「見栄」や「自慢」みないなものを感じてしまい、あまりいい印象は感じられませんでした。
付き合い始めてから半年経ってから手持ちの服の少なさに気が付き、一緒にい買い物に行くと「長く使えるか」や「どんな素材なのか」を基準に選んでおり超慎重派だったんです。
彼の部屋のクローゼットは1年分の洋服が同じところにしまわれていてとてもスッキリしていました。
そんな彼に影響を受け、21歳の時に「ファストファッションブランドでの買い物辞める」宣言をしました。
その時は「長く大切に使えるもの」だけを買いたいという思いはあったものの、ファストファッションが環境へ与える影響などは知りませんでした。
┃ファストファッションの闇を知る
ZARAのショップ店員経験があるゼミ生の卒業論文のテーマが「ファストファッションブランドの問題点」についてでした。
そこで初めてファストファッションの安さの裏に隠れる闇について知りました。

衝撃的だったのは2013年4月24日にバングラデシュで起こったラナ・プラザ崩壊事故。
バングラデシュには安い賃金を求めるグローバルファッションブランドの工場を多く抱えており、そのひとつだったラナ・プラザは劣悪な環境ゆえに建物が崩壊し、1,100人以上が犠牲になりました。
日本で売られている洋服のほとんどが海外製で、中国製・ベトナム製・バングラデシュ製がその大半を占めます。
大学のゼミをきっかけにモノの「安さ」の理由を考えるようになりました。
それまでは機械による大量生産のために「安い」と思っていましたが、世界のどこかで「安さ」のしわ寄せを受け命を落としている事実が、私の買い物の価値観を変えました。
「長く大切に使えるもの」という価値感に「どこで作られたのか」という価値感も加わりました。
┃なにを選んで生きていく?

買い物は「投票行為」ということを意識すると、共感するブランドやメーカーを応援するショッピングに繋がります。
ファッション以外にもフェアトレード商品は幅広く展開されており「フェアトレードジャパン」のサイトで認証を受けているかどうか確認できます。
フェアトレードは、自然素材を使用し労働者に対して適正な賃金を払いながら持続可能に生産することで、貧困問題と環境問題の両方をビジネスで解決する手段です。
この認証を受けるには、安全で清潔な労働環境を労働者にに提供しているか、差別はないか、などが条件に含まれいます。
ファストファッションブランドで買い物をしないと決めてから3年経ちました。
最初は何を買ったらいいのか分からず、買い物に行っても何も買わずに帰ることがほとんどでした。
少しずつブランドのコンセプトなどを知っていくうちに、気づけば身の回りの洋服やアクセサリーはお気に入りのものばかりでケアしながら大切に使っています。
┃まとめ
彼やフェアトレードとの出会いを通して私の価値観は180度変わりました。
この記事を読んでくださった方に私の価値観を強要するつもりはありませんが、自分の買い物を見直すきっかけになればいいと思います。
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