星野リゾートといえばどんなイメージをお持ちでしょうか。
「高級」「自然に囲まれている」「旅館ごとのコンセプトがしっかりしている」などではないですか。
しっかりと私たちのイメージに組み込まれているこれらの印象は、星野リゾートが早くから環境保全へと取り組み、地域密着型ホテルとして様々な取り組みをしたことで成し得たものだと思います。
旅行会社で勤務していると会社の環境問題への取り組み姿勢に疑問を持つことがあります。
旅行というのは「平和」あってのものなのに、紙を大量に廃棄していたり矛盾を感じてしまいます。
そんな中でサステナブルな旅行を実現したいという気持ちが大きくなりました。
実際に旅行には行けないこのご時世なので、サステナブルツーリズムを実践しているホテルなどをご紹介できればと思いました。
┃星野リゾートの「勝手にSGDs」
2015年の国連サミットで採決された「SGDs(持続可能な開発目標)」という言葉、最近よく耳にしますよね。
ここでは詳しい説明は省きますが、SDGsについても知りたいという方は外務省のHPでご確認ください。
星野リゾートでは1992年から環境保全に努め、環境負荷を低減するサステナブルな活動に取り組んでいます。
星野リゾートの公式サイトでは下記のように「勝手にSDGs」という活動への想いを述べています。
星野リゾートでは、ホテルと地域は一心同体だと考えてます。地域の魅力が高まることはホテルの業績に直結し、逆にホテルは地域の魅力を発信することで地域ブランド力を高めることに貢献できます。こうした地域との信頼関係に根付いた活動は持続可能な企業競争力のひとつです。
地域資源活用には、産地の技術、農林水産物、観光資源などがあります。その一環で、近年、国際社会で採択されたSDGsの主要課題の一つである海洋プラスチックごみなどによる環境汚染や気候変動、エネルギー利用に関して、星野リゾートでもさまざまな取り組みを行っています。
引用:星野リゾート公式サイト
このような想いのうえでどういった活動をしているのか見てみましょう。
・ゼロ・エミッション
「ゼロ・エミッション」とは従来であれば焼却や埋め立てによって排出物を処理していましたが、リサイクルやリユースにまわすことを指します。
星のや軽井沢などがある軽井沢事業所では2011年11月にホテル・旅館業界で初めて廃棄物の再資源率100%を達成しました。
この時から軽井沢事業部ではゼロ・エミッションを達成・維持されているそうです。
ゼロ・エミッションを達成した具体的方法は「3つのR」に基づきます。小学生の頃に「3つのR(Reduce・ごみを減らす/Reuse・再利用する/Recycle再資源化する)」を勉強した気がします。
例えば披露宴では同じコースを同じ提供することを辞め、当日選択制にすることで好き嫌いによる食べ残しが減り、おなかの減り具合によって量も選択できるように。
また生ごみは近隣の牧場で堆肥としてリサイクルし、牧場で作られた野菜を軽井沢事業所で仕入れるという良い循環を作ることで100%の再資源率を達成されたようです。
・歯ブラシリサイクル
ホテルのアメニティって1,2回しか使わないのに全て捨てるのかと思うと心が痛むことありませんか。
最近は環境に考慮して最小限のアメニティのみを用意するホテルも増えましたよね。
星野リゾートでは年間100万本以上の歯ブラシが使用されるようで、使用済みの歯ブラシを回収しプラスチック製品への再利用を推進しています。
回収後の再利用工程は昭和刷子株式会社やJTB商事によって社会的役割を果たしています。
・Go-KINJO
都市観光型ホテルの「OMO」というホテルをご存じですか。
山奥や自然豊かな場所にあるイメージが強い星野リゾート系のホテルですが東京大塚と旭川(と川崎にも6月頃にオープン予定!)にカジュアルな観光向けホテルがあります。
お値段もお手頃で気軽に星野ブランドが楽しめます。
OMO系のホテルで行われている「Go-KINJO」ですが、ホテル周辺のレストラン・カフェ・バー・ショップ・ミュージアム事業者の方との協力関係から、地域の魅力の発信しOMOに泊まる価値を相互に高める取り組み。
ディープな場所にホテルを建設をし、ガイドブックに載っていないようなお店などにも併せて足を運ぶというのは、宿泊者もその土地を開拓していくような面白さを感じることができそうですよね。
┃まとめ
「星野リゾートに泊まるために旅行の行先を決める」という人も多いと思います。
かねてからサステナブルな活動に力を入れていましたが、地道な活動に関しては知らなかった方が多いのではないでしょうか。私も知らないことばかりでした。
実際に泊まったことがあるのは「青森屋」だけですが、色んな施設に泊まってみたくなりました(いずれは全施設制覇したい。。。)
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