「世界幸福度報告書(World Happiness Report)」2020年版でフィンランドが3年連続で世界で最も幸福な国になったことが日本のテレビでも話題になりました。
ちなみに日本は62位でした。
国ごとの幸福度を数値で計るとはいかがなものかとも思いますが、実際にフィンランドに行って感じたことをお話したいと思います。
┃世界幸福度ランキング フィンランドと日本
そもそも世界幸福度ランキングとは各国の国民に「どれくらい幸せと感じているか。」を評価してもらった調査に加えて、「1人あたりのGDP」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「社会的支援」「寛容さ」「社会の腐敗の少なさ」といった要素をもとに幸福度を計っています。
項目別にみると、フィンランドと日本で差がついたのは「人生の選択の自由度」「社会的支援」「寛容さ」の3項目。
「人生の選択自由度」というのは「人生ので何をするかの選択の自由に満足しているか」ということ。
「社会的支援」は「困ったときに頼る人がいるか」、「寛容さ」は「直近1ヵ月で寄付をしたどうか」で計っています。
「寛容さ」に関しては正確性に欠ける気がしますね。
┃実際に行ってみて思ったこと
☑満員電車はなく、シンプルな交通システム
ヘルシンキの中心部で通勤時間にメトロやトラムに乗りましたが満員で、隣の人に触れてしまうということはありませんでした。
私は学校や会社までの満員電車が本当にストレスでした。
交通システムもメトロ・バス・トラム・レンタサイクル・フェリーまでが1枚の切符で使えます。レンタサイクルまで使えるなんてとても便利!

☑スーツを着ている人がほとんどいない
街を歩いているとスーツ姿の人を見かけることは、覚えている限りありませんでした。
暖かそうなダウンに下はジーンズなど機能性重視の恰好。
女性の服装に関していうとパンプスを履いている人は見なかったです。
仕事だからこの格好、という暗黙のルールがある日本は知らずのうちに窮屈さを感じているのかも。
☑エコバックが必需品
フィンランドのスーパーで無料のレジ袋は存在しません。
レジ袋有料化の傾向は日本でも増えましたね。
徹底して有料化されているフィンランドではみんなトートバックを持ち歩いています。
自然とエコ意識が高まり、派生してエコバック以外にも環境に貢献する行動へ繋がる。
環境への貢献はQOLを高める要素だと思います。
☑大学ごとの学歴差が日本ほど大きくない
フィンランドにも大学受験は存在しますが、日本ほどの学歴差は大きくなく「学歴コンプレックス」のような考え方は少ないそう。
日本の大学進学はその後の就職等に大きく関わり、大学や企業は自分の名刺のようなものなりますよね。
フィンランドでは「レール」のような考え方はなく、自分で「学びたい事」「何をしたいか」「どんな仕事に就きたいか」を考え、選びます。
大学の卒業時期も決まっておらず、日本のように一斉に就職することもない。
自分で考え、自分の責任で、自分で選ぶことが「人生の選択の自由度」へ繋がっているのかも。
私もそうでしたが、日本人の多くにはやりたいことを自分で選んでいるつもりでも、どこかで「こうしなきゃ(有名な大学に入らなきゃ、大企業に努めなきゃ、3年ははたらなきゃ。。。など)」という思いが潜在的にあるのではないでしょうか。
┃まとめ
「幸福度」というものを客観視するために国連のレポートを参考にしましたが、実際の生活で「幸せだな」と感じる瞬間、もしくは「幸せな生活をしたい」と感じる瞬間ってもっと具体的で意外と小さなことだったりしませんか。
今回は非常に個人的で偏った意見になっていると思います。
でも実際にその場に行き、地元の人の生活を覗いてみると発見があり日常を振り返るいい機会になりました。
参考:https://worldhappiness.report/
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